茶道で使う篩

茶道ではいろいろな道具を使いますが、決して表には出ない裏方の道具のひとつに【篩(ふるい)】があります。 まず思い浮かべるのが抹茶を漉す篩です。 美味しい薄茶を点てるため、また高価な濃茶を香り良く艶良く練り上げるため、どんなに時間がないときで…

見立て使い

いただいた金平糖があまりにきれいだったので、ガラスの振出に入れたかったのですが、持合せがなかったので、食卓塩の容器を見立て使いにしました。

炭手前あれこれ

風炉の季節になってひと月になります。 柄杓の扱い等 基本を大切にということで置水指と棚で平点前に徹しました。 棚は地板が矢筈になっていることから、5月はいつも桑小卓です。 この棚の特徴はなんといっても地板に荘る平建水そして低めの蓋置です。 昨季…

コロナ禍での茶事

二月初旬の日曜日、稽古の一環として正午茶事を行ないました。極寒の季節といえば大炉です。 我が家に大炉は切っていないので、貸茶席を利用させてもらいました。その茶席は、駅からほど近いビルの最上階にありました。書物から得た「市中の山居」という言葉…

けしの実餅

ういろう生地に小倉餡

ひと月遅れの長陽の節句に因んだお菓子を作りました 

着せ綿(練り切り 白餡)

フジバカマ

フジバカマの蕾 秋の彼岸 日中は30℃になる日もありますが、開け放った窓からは清冷な風が入ってきて気持ちが良いこのごろです。 秋の七草のひとつ“フジバカマ”を鉢で育てていますが、春先に植え替えをした効果で下葉が茶色にならず、手をかけたことに応えて…

去る6月14日にタマガワホトトギスが咲きました

4~5年前に苗を購入して育てていたタマガワホトトギス(だったと思いますが)、初めて花を付けました。 一輪だけなので切ることはできず、床には飾れませんでした。 これから株が大きくなり、毎年花を咲かせて下さいね。

主菓子「紫陽花」

きんとんですが、いつもと違うところは周りが練り切り生地ではなく薯蕷餡です。頼りないほど柔らかくて私にはちょっと物足りないかな

主菓子 青梅

練り切りで中の餡は粒餡です 写真を撮る角度は側面が良かったみたい 我が家の青梅も収穫しました。今年は豊作でした。菓子「青梅」と実物の青梅並べて撮ったら面白かったかもしれません。

「茶の湯随想」鈴木宗保著

この本を手にするのは二度目になりますが、何度でも読みたい本です。故鈴木宗保先生は明治15年に仙台の一番町で生まれました。私も仙台出身で、お茶を始めたのも仙台でしたから、郷里から鈴木先生のような偉大な方が出られたことがとても嬉しいです。ご実家…

主菓子「あやめ」

左:手製「あやめ」 右:両口屋是清製「わか紫の風」 「あやめ」は黄身餡を包んだ練り切りを茶巾絞りにしました 両口屋是清製「わか紫の風」は、久し振りに見えた先輩からいただきました。 紫の所以は、ブルーベリー。 餡村雨でブルーベリー餡をサンドしてあ…

主菓子 「岩根つつじ」

公園の躑躅も庭の躑躅も満開です お茶の世界では、「岩根つつじ」の銘をもつお菓子が多いです。 「岩根つつじ」って公園や庭の躑躅ではなさそうだけど、どんな躑躅? 和歌歳時記によると、王朝歌人達が見たつつじは山躑躅なんだそうです。 特に岩の根元に咲…

主菓子「花衣」

小倉餡をいりごまを混ぜた白餡でくるみ、ピンクの衣はこなし生地です。金塚晴子先生のレシピを見て作りました。 苦手だったこなし生地の固さ調節今回は上手くできたように思います。

主菓子にも干菓子にも使える「桜川」 

清 真知子さんの「作ってみたい茶席の和菓子十二か月」から桜川です 白く見える部分は、本来は薄い水色で川を表し(青色は蒸したとき色が飛んでしまいがちです)、かるかん生地です 中の草色は、土手に若草が広がっている様子、こなし生地です ピンクは、川…

「古典で旅する茶の湯800年史」

現代語でさらりと読む茶の古典シリーズに区切りをつけ、今回は 歴史上の人物たちがガイド役 「古典で旅する茶の湯800年史」竹本千鶴著 を紐解きました。 臨済宗の開祖栄西が中国留学から、密教の教えと茶の苗木や種を持って日本に戻ってからおおよそ800年が…

「山上宗二記」

現代語でさらりと読む茶の古典シリーズから 「山上宗二記」 竹内順一著 「山上宗二記(やまのうえそうじき)」原本は、利休様の弟子山上宗二(1544~1590)が記しました。私はこの人物に少し興味がありましたので、人となりを調べてみました。以下は裏千家茶…

「茶話指月集」

現代語でさらりと読む茶の古典シリーズ 「茶話指月集」谷端昭夫著 「茶話指月集(ちゃわしげつしゅう)」ちなみに指月は行くべき道しるべという意味です。 原本は、宗旦の高弟である藤村庸軒(ふじむらようけん1603~1699)が記述しました。 本の内容は、前…

主菓子 手毬2種

4色でシンプルに 4色を8等分に配置しましたので少し手間がかかっています

江岑夏書

現代語でさらりと読む茶の古典シリーズ 「江岑夏書」谷端昭夫著 「江岑夏書(こうしんげがき)」原本は、宗旦の三男である江岑こと千宗左(1613~1672)が記述しました。江岑は号です。書き上げたのが1663年夏、タイトルになっている夏書の謂れです。 江岑宗…

キブシと玉霞(たまかすみ)

庭のキブシはまだ固い蕾です。写真の枝は切ってから数日家の中で出番を待っていました。少しほころんできたので玉霞に合わせました。舞妓さんの簪(かんざし)みたいで可愛いいな。

干菓子 ふくら雀と千代結び

ふくら雀の打菓子は和三盆、千代結びは雲平(うんぺい)でつくりました

主菓子 福梅

ういろう生地にしたので福梅のふっくら感が出たと思います。ういろう生地をピンクと白2色のグラデーションにしたかったのですが、上手くできませんでした。

「故郷忘じがたく候」 司馬遼太郎著 1969年刊

薩摩焼の窯元のひとつに沈壽官窯があります。作家司馬遼太郎は1968年、先代つまり十四代沈壽官(1926-2019)に取材、その後小説「故郷忘じがたく候」を発表。以前から読んでみたいと思っていたのですが半世紀を経た今やっと実現しました。 薩摩焼にはいくつか…

主菓子「未開紅」

今開こうとしている梅の花で、茶道では定番の菓子のひとつです。 (反省)こなし生地が固めでした。もう少し蜜で柔らかくしないと餡をきれいに包めません。 冷凍したせいか色がパッとしません。

源流茶話

現代語でさらりと読む茶の古典シリーズから「源流茶話」岩田明子著 「源流茶話」が書かれた背景 源流茶話の著作年ははっきりはしませんが、元禄時代(1688~1704)末期か、それから30年の間に書かれたことがわかっています。 著者である藪内家五代家元 不住…

茶窓閒話

コロナ禍の中お家時間が長くなり、読書などしています。図書館の蔵書の中から小説を読んだりもしますが、茶道書もときどき借ります。私は茶道が今の形になるまでの過程にとても興味があり、今回「現代語でさらりと読む茶の古典シリーズ」を見つけ読み始めま…

寒菊

2019年1月21日 はてなブログ

これまで使っていた“はてなダイアリー”が今月末に終了するんですって。 投稿回数は少ないけど12年間もお世話になってきたのです。 仕方なく“はてなブログ”に移しましたが、いろいろ変ってしまって高齢者には辛いです。 編集画面には、YouTube貼りつけ、Twitt…

賓主互換

森下典子さん原作「日日是好日」が映画化、出演は黒木華さん樹木希林さん、くしくも樹木希林さんの遺作となってしまいました。 気のせいか樹木希林さんが台詞を言う時の息遣いが少し辛そうな時もあり、撮影が昨年の11月から12月だったことを考えると、だいぶ…