2007年11月10日 地区センターにて
地区センターを利用する日はなぜか雨降りです。
今日の目的は十三代円能斎お好みの【三友の式】のお稽古、そして【和巾】です。
花・香・茶、これが“三友”になります。
花は廻り花にしてもよいのですが、今日は花寄形式を選びました。
床正面には唐銅の鶴首、あとは織部・竹二重切・竹一重切・旅枕を並べました。
花はたくさん用意しましたが、花台に載せられる量には限りがあります。
正客、次客、三客あたりは選ぶ余地もあるのですが、四客や主はもう残り物になってしまいます。
花寄は、単に花の入れ方を学ぶだけでなく、周りの人のことも思いやるという「和」の心を学ぶことでもあるのですね。
もし上の方の客が自分の花入だけを見て花積もりをしていったら、主に廻る前に花がなくなってしまうことだってあり得るのですもの。
でも今日は大丈夫、その辺のところは皆さん充分にわきまえていて5人そろってよく入れてくれました。
さあさあ 花に大分時間をとってしまいました。
次はお香です。
お香は久しぶりですね。
ここでちょっとした苦労話。地区センターでは炭が使えないばかりでなくガスも使えません。
香炉の火をどうしましょう。
香炭団は、火はつき易いのですが火持ちがしません。
そこで地区センターに着いてからチャッカマンでつけることにしました。
狭い給湯室では火災報知器が鳴らないとも限りません。
外は雨が降っていますが、Iさんが窓を開けて庇の下でつけてくれました。
そうしたら、ちょうどIさんに月が当たって香元になりました。
火加減がよく沈香がよく聞けました。
ここからはいつもの平花月です。
ただし菓子付きです。
点前座は、今日から炉になったところですし、花月も久しぶりなので、
皆で緊張し、頭はフル回転でした。
三友之記
宗芳 月 唐銅鶴首 赤水引・磯菊
宗鶴 一 織部 ツワブキ
宗奈 二→月(香元) 竹二重切 口紅シラン・白小菊
宗叔 三 竹一重切アメリカハナミズキ・小菊
宗瞳 花→花 旅枕 ○○ミズキ(土佐、日向、伊予)・小菊・ヒヨドリジョウゴの赤い実