「和の学校」 その2

3連休を皆様いかがお過ごしでしょうか。
今日Mさんより嬉しいメールがありました。
「和の学校」全4回の後半のリポートです。
前半のレポートは8月20日のページをご覧ください。
それでは後半の始まりです。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ここからはMさんが書きました
三回目
3回目は、入ってすぐのところにお花がいっぱい飾ってありました。
花入れの真行草の違いなどをうかがいました。
うちは、親子ともども花に詳しくないのでほぼ全ての花の名前を聞いてしまいました。


真 花器が伝来もので敷板が塗りで矢筈
行 花器が国産もので敷板が塗りで蛤端
草 花器が国産もので敷板が木地・籠

いよいよ保護者は「大宗匠講話」で、子供たちは、お菓子作りです。
「大宗匠講話」
 わかりやすく話をしていただけたので、約40分ぐらいが、あっという間に過ぎてしまいました。
一碗のお茶から平和を実現するためには、まず、家庭の中から、一碗のお茶を仲良くみんなで飲むことからはじめましょう。というようなお話でした。
他の皆さんも本当に熱心に聴いていらっしゃいました。


「お菓子作り」
「末富」のご主人と助手の方がきてくださり、指導にあたってくださいました。
あじさいきんとん」を子供と保護者の分の2個作りました。
白と紫が微妙に混ざり合った生地の上に透明ゼリーが乗っていてまさに「あじさい」でした。
山のように高く作っている子供や、巨大な塊を作っている子がいたりして、見ていて面白かったです。
入り口に「末富」さんが作ってくださったお菓子がいっぱい飾ってあり、とてもおいしそうでした。


今日は、割り稽古をした後、子供たちの作ったお菓子を頂き、お茶を頂きました。
お菓子の形は少々不恰好でしたが、アジサイの色がとてもきれいで、上にゼリーで露のようになっていたのもとても涼しげで、餡子の味がとてもおいしかったです。


四回目

今日は、最初に日本地図と唐津焼備前焼などが書いてあり、それを自分で線を結ぶプリントが渡されました。
テーブルの上には実際の唐津焼などがのっていました。
また、他のテーブルには炭かごと墨が置いてあり、子供達が炭をばらばらにしてはもう一度組直していました。

プチ茶会
3グループに分かれてお茶会です。
お茶会までは、割り稽古の続きです。
割り稽古をしながら待っていると、いよいよ私たちのグループの番になりました。
お庭にでて、順番に蹲を使いました。
そして、いつもは使われていないお茶室を拝見したりしながら、お庭の散策をしました。
私たちが、使った蹲は、水道がひかれているものでしたが、昔ながらの岩を彫っただけの蹲もあり、そこの前で、「昔の蹲には、水道がなかったので、蹲を使う前に亭主が水を汲んできたのですよ。
水はとても大切だから、1人一勺なのですよ。」と説明してくださいました。


お茶席では、子供と親は離れてすわりました。
N先生が、ご亭主で、お話をいろいろされながら、お茶を点ててくださいました。
お道具は、お棗が総螺鈿のもので、遠くから拝見していてもとても迫力のあるきれいなものでした。
お茶勺は、大宗匠が作られた「わらべうた」でした。
掛け軸も、大宗匠が描かれたお祭りの絵でした。


お茶会で使用していたお茶碗を、お茶会が終わったあとに、見せていただいたのですが、「和の学校」の為に、子供のサイズにあわせたものを作られたそうで、普段使うものより少々小振りのものでした。
まだ小さな子供の手のひらにすっぽり入るぐらいのもので、子供たちには扱いやすそうでした。
4月から7月までの季節が感じられるお茶碗がありました。



「和の学校」の最後に、N先生が、「ここで割り稽古などはすぐ忘れてしまうかもしれませんが、お茶が楽しかったなっていう気持ちをもっていただけたらうれしいです。」と、ご挨拶されていました。
娘は、数ヶ月たって、本当に割り稽古のことは、すっかり忘れてしまったようですが、お茶は楽しいと思っているようで、お茶の道具にも興味が出てきたようです。
4回の短い講座でしたが、毎回、色々趣向が凝らしてあり、本当に楽しい時間をすごすことが出来て楽しかったです。