2011年6月 近況報告

2011年も半分を過ぎようとしています。
子供の頃は誰でもがそうだと思いますが、時間など気にしたことはありません。
やりたい時にやりたいことをすればよかったのです。
私も子供の頃は2歳年上の兄や近所の幼友達と缶蹴りをしたり、自転車乗りを教わったり、クローバーを編んで頭に飾ったり、近所のクルミの樹から落下した胡桃をカナヅチで割って食べたり、稲刈りの済んだ田んぼでイナゴ捕りをしたりしました。


家の手伝い(手伝いという意識は全然なかったけど)も結構しました。
井戸の水を汲んだり、お風呂の焚き付けに使う薪割をしたり、箒で畳を掃いたりしました。
年末には兄と二人で障子貼りもしました。(母は和菓子屋さんで働いていました)
一日も長かったし、一年なんて長くて長くて、時間は永久にあると思っていたはずです。


歳を重ねるごとに時間を意識するようになり、何かをしていても
「こんなことしていて良かったのかしら。外にやるべきことを忘れていないかしら。」
などということが頭を過ってしまうのです。
時は悠久に流れていくものだけど、自分にとっての時は限られているのだということに気づいてしまった、だからこそのことでしょう。


近頃特に無邪気な子供が可愛くみえて仕方ありません。
邪念のない清らかな澄んだ瞳、好奇心旺盛で恐れをしらないふるまい。
昔を懐かしんだり、未来のある子供達のことを想ったり、これが還暦を迎えた現在の私です。

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一番遠方からいらしていたKさん、そしてKさんとは切っても切れない良いコンビのOさんが4月からお休みに入りました。
Kさんのご主人は書道の先生をしていらっしゃいますが、出稽古にKさんも付き添うことになったためです。
ご主人の出稽古が親和会の稽古日とちょうど重なっているので親和会をお休みすることになりました。
Oさんは昨年から首肩の痛みでお辛いのを無理なさっていたので今回お休みすることになりました。


KさんもOさんも親和会発足時からのメンバーで、大変お世話になり、また助けていただき、楽しくお稽古ができたことを心より感謝しております。
いつでも復帰いただけるように、また遊びにいらしていただけるように、一同心よりお待ちしております。


というわけで午前の部は5名でお稽古をしています。
夕方からの第2部には"かけはし"のOBさん4名が在籍しています。
また今月から現役の"かけはし生"TNさんが誕生しました。
今年度は、現役の"かけはし生"ゼロでスタートしましたが、2か月遅れでTNさんが受講生になってくれました。
更に来月からはOHさんの加入も決まりました。
"かけはし生"2名は、今年度に限り変則で稽古場をS宅とさせていただきます。


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S家の愛犬ジョシュワちゃんが永遠の眠りにつきました。
S家の一員になって9年のジョシュワちゃん、お稽古のときはいつも2階で一人遊びでした。
皆さんが帰り支度を始めると、それまで静かだったジョシュワちゃん
「やっと僕の番だ。散歩に連れて行ってもらえるぞ。早く2階に迎えに来て。」
と吠えだし、お母さんに叱られるのでした。(ジョシュワちゃんは一人で階段を下りることはできません)
小型犬なので動作が可愛く、いつまでも子犬のような感じでしたが実は立派な成犬。


Sさんは第二部が始まる前にジョシュワちゃんのご飯を作ることが多かったです。
砂肝を茹でたり、ある日は今半の牛肉をフライパンで炒めていたこともあります。
食欲がない日は牛肉だと少しは食べてくれたのだとか。
「散歩に行ってくるのでお願いします。」
とSさんがジョシュワちゃんを連れ出すのですが、ものの10分もしないうちにもう戻ってくるのです。
「これで散歩したことになるのかしら」
と犬を飼ったことのない私は思ったものでした。


ジョシュワちゃんに最後のお別れを言いにSさん宅に伺ったら
バスケットの中でまるで寝ているようないつもの可愛い顔でした。
お稽古の時にいつも2階で寂しい思いをさせてゴメンナサイ
これまでS家の一員でいてくれて有り難うと手を合わせました。