2006年11月11日 炉開き

親和会をスタートして初めての炉開きを迎えました。数日前にMさんから
「骨折してしまったの。」
と電話がありました。
「それは大変、お仕事に行くのも家事をするのも苦労するわね。お茶は当分お休みにしてどうぞ大事にしてください。」
というわけで、残念だけどMさんを除いて9名で炉開きをすることになりました。
場所は近くの地区センターです。10畳のお部屋を2つとも借り切って、1つは待合に使うことにします。

大きなお道具は備え付けの物を借りることにしていますが、持っていかなければいけない“こまごましたもの”が結構あるものです。それに今回は壷荘もやるのでSさんから拝借した茶壷も持っていかなければなりません。
Sさんと分担してそれぞれ前日荷造りをしておきました。
ところが朝ごはんを食べていると、なんと雷雨になってしまいました。
昨夜の天気予報では、午後天気が崩れると言っていたのに(~_~;)


初入⇒初炭⇒懐石⇒菓子⇒中立⇒濃茶⇒後炭⇒薄茶
という茶事の流れをお稽古したくて、でも 地区センターでは炭が使えません。
それで今回は
初入⇒壺荘⇒点心⇒菓子⇒中立⇒つづき薄茶
という形をとりました。
亭主はHさん、正客はYさん、お詰はIさんです。
この3人は16日の研究会の舞台上で業躰先生からご指導を受けることになっており、今日はその練習も兼ねています。
半東は私が務めました。
Hさんがとてもよく勉強をしてきて上手に亭主役をしてくれました。

点心は“いち川”に頼みましたが、関西風という割には味が濃く、お魚の立田揚げには骨が…
野菜の旨煮が無かったのも寂しく、デザートのパイナップルも食べにくかったので、色だけなら玉子焼きの方が…
と不満がつのります。

炉開きのお花は椿に照葉が定番
Oさんが御丹精の西王母をたくさん持ってきてくれました。
照葉は、私が昨夜 16号線の街路樹のアメリハナミズキを失敬してきて砂糖水を霧吹きで吹きつけておきました。
お花をなさっていたKさんが入れてくれましたが、直前にハナミズキの葉が1枚落ちてしまいました。(それで2枚になってしまったのだけど、1枚にしてしまった方がいいのかしら???)

壺には私が真行草の紐を結びましたが、真の結びが輪が小さすぎてバランスが悪いですね。(時間がないので目をつぶって次に進みましょう)

濃茶に続いてお薄です。干菓子はいただいた麩せんべいに方寸そして栗の渋皮煮と柿。
主菓子の亥の子餅(鶴屋吉信製)も干菓子も評判がよくて、点心のマイナス分をカバーしてくれたようです。

最後に 車で送ってくださったSさんの息子さん、そして荷物を運んで畳を拭いてくれた我が夫に感謝です。