2006年10月28日 小板で中置

早いもので10月もあと3日を残すだけとなりました。紅葉が北から南へ そして山から里へと下りて来ました。今日で風炉とも一旦お別れです。
お床には「秋馨満萬野」を掛け、お花はHさんが桂かごに“見返り紫陽花・伊勢花火・秋海棠・野紺菊・やのねぼんてん”をたっぷりと生けてくれました。
“見返り紫陽花”……紫陽花の花がドライフラワーのようになって反り返っている姿をこう呼ぶんですね。今日初めて知りました。
“伊勢花火”も もう花は終わっていて小さな小さな赤い実をつけていました。
「花は野にあるように」の言葉が実感できた名残花でした。

今日のお稽古が終わると、道具を風炉のものから炉のものへと入れ替えます。炭も例外ではありません。箱炭斗の中にはまだ風炉の炭がいくらか残っています。
そうだ今日は後炭のお稽古もしてみましょう。初炭のお稽古はいつもやるけど、後炭のお稽古は省略することが多いので。
後炭は、“胴炭が輪胴”に、そして“管炭が割管”になるけど、点ぐ位置は初炭と同じです。
確か炉の後炭は左右逆になるのに。どうしてかしら???

風炉の初炭

風炉後炭

組釜敷のこともおさらいしておきましょう。
組釜敷は表も裏も区別がつかないけど、畳に接する面はなるべく滑らかな方を使います。炭斗に仕組む時はいつもそれに気をつけて、羽根と火箸の間に仕組みますが、炭に触れる面に釜を置くと覚えるといいかもしれませんね。