2008年7月26日 茶杓荘

土曜の丑の日も過ぎ、学校は夏休みに入りました。
7月19日に梅雨明けしましたが、それ以前から既に暑くて暑くて。
昨日までにすでに2週間真夏日が続いています。


ちょうどお昼にいらっしゃるKさんとOさん、日陰のない時間帯に駅から30分も歩くのは大変です。
来ていただくのはとても嬉しいのですが、心配です。
帰りはだいぶ陽も傾むくので歩きでもなんとかと思いますが、くれぐれもお気をつけてくださいね。


今日は小習の“茶杓荘”をお稽古しました。
茶杓荘”“茶碗荘”“茶入荘”とも前座の床に帛紗を敷いて、その上に道具を荘っておきます。

今日は“茶杓荘”でしたから帛紗は半分に折りますが、それ以外は折りません。
茶杓は筒に入れ、茶碗は御物袋(ごもつぶくろ)に入れ、茶入れは仕服に入れて荘ります。

当日の連客の中から以前にいただいた品を用いる場合とか、外に何か由緒がある場合にする点前です。
今日の茶杓は 紫野 寛道 作 銘「好日」
これは今から25年前、私が横浜に来て恩師の元に通い始めた頃購入した思い出の品です。


そういえばあの頃は生活が苦しかったことを思い出します。
仙台にいた頃は家賃も安くて夫の住宅手当で間に合っていましたし、冬になれば寒冷地手当が支給されました。
それに市内には強い助っ人(両親)がいたので、何の苦労もなく私はノホホンと暮らしていたのでした。


東京に転勤になって横浜に住むようになりましたが、分不相応の大きな家を借りてしまったこともあり、家賃は3倍以上になって自己負担が増えました。
冬になっても もちろん寒冷地手当はつきません。
その家はとても寒い家でしたが、寒がりの私が日昼はストーブをつけないで耐え忍びました。
知り合いもなく子供も小さくて話相手にはなりません。
寒いし寂しいし…


その頃の何よりの楽しみは、土曜日 夫に子供を見てもらってお茶のお稽古に行くことでした。
そんな時代に思い切って買ったのがこの茶杓です。
確か8,500円でした。


拝見物にならんでいるのは、竹製 河童の蓋置です。
後姿がなんとも可愛らしいのです。

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KさんとIさんお休みでした。