2008年7月12日 利休百首
親和会の活動も3年目に入りました。それを機会に「利休百首」を見直してみたいと思います。
玄室大宗匠の著書"The Enjoyment of Tea"を読んでいた時のことです。
大宗匠が家元をお譲りになり、ご自分の来し方を振り返られ、今後は新たな立場で茶道に携わっていかれようとした頃のご著書です。
- 「あなたには利休様以来、緑の血(Green Blood)が流れているのよ。」と言われて育った子供時代のこと
- 2年間の空軍パイロットとしての経験
- 思い出の茶会
- 道具のこと
- 和敬清寂、一期一会そして侘びさびについて
- 「おさきに」で始まる茶の精神などなど
盛りだくさん内容が英文で紹介されています。
私の英語力では難しいところもありましたが、内容が想像できるものでしたので、なんとか読み通したのでした。
その本の最後になんと「利休百首」が日本語と英語で載っているのです。
まず日本語を読みます。
ほとんどは理解できるのですが、たとえばこんな一首はどうでしょう。
「茶入又茶筅のかねをよくも知れ あとに残せる道具目当てに」
"かね"の意味を解っていれば問題ないと思うのですが、私は最初???でした。
英文を見ると
"Know well the location for the chaire and chasen; judge it from the remaining utensil."
location 「あっ、そうか“かね”は位置のことね。」という具合です。
今では死語になりつつある“かね”、漢字で書くと“矩”ですね。
というわけで、「利休百首」を少しずつ読み解いていきたいなと思いました。
まずパソコンに入力して大きな字で文字色をグレーにして出力。
写経の要領で皆さんに筆ペンでなぞっていただくことにしました。
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Iさんおばあちゃんのお誕生会でお休みでした