2008年8月9日、23日 茶箱そして2008北京オリンピック

八月は2回にわたって茶箱点前をしました。
卯の花・和敬・雪・月・花とたくさんのお点前があってこれを2回のお稽古で全てやろうとするのは土台無理な話であり、また意味もありません。
でもなぜか挑戦したくなるのです。
月点前以外は一通りやりました。
頭の体操だと思って楽しみながら皆で助け合ってやりました。
↓和敬点

卯の花


↓色紙:前大徳 積應筆「白雲抱幽石」(はくうん ゆうせきをいだく)

白雲というと大空をゆうゆうと流れるというイメージを持ってしまいます。
その白雲が幽石を抱くとは???
羽賀幸四郎著 禅語の茶掛「一行物」によると
白雲とは、世俗の喧騒を遠く離れた幽邃(‘ゆうすい’と読み、景色などが物静かで奥深いことを意味します)な山居を表現しているのだそうです。
千利休が山里の茶室を愛したのも、この「白雲抱幽石」という山居に通ずることなのです。
実は重い意味をもった語句なのでした。


↓銘:八朔 村上製

花弁のように見えるのは帛紗だそうです。
旧暦の八朔は8月1日。
江戸時代のこの日 諸大名は白帷子に裃を着て江戸城に総登場し、将軍に御祝詞言上をするのが習わしだったそうです。
一方江戸の町では戸ごとに赤飯を炊いて、日頃お世話になった人のところへご挨拶に伺う風習だったとか。
このお菓子はそんな贈り物を表しているようです。




2008北京オリンピック
8月8日に開幕したオリンピックも数多くのドラマを残してまさに今日23日に閉幕します。
このブログの更新が遅れたのも暇さえあればオリンピックを視ていたため。
これまであまり興味のなかった柔道とフリースタイルのレスリングがとても面白かった。(特に女子の)
闘志をむきだしにして取っ組合う姿に感動しました。
体育の授業で男子は柔道があるけど女子はなっかた。
だから勿論私も経験はないけど、授業であったらもっと興味を持つ子が増えるんじゃないかしら。


始まる前は北京の空気の悪さばかりが取り上げられていましたが、東京オリンピック当時の東京の方がずっと状態は悪かったのだそうです。
北京も車両規制などのおかげで会期中は空気も良かったようですが、オリンピックの水を確保するため2年前には北京の北の稲作地帯で 使用水量の少ないトウモロコシ栽培に切り替えさせたり、開会式・閉会式の雨を避けるため化学物質を使ったりと頭をかしげたくなるようなこともたくさんありました。


まあさまざまな話題を振りまいた2008北京オリンピックでした。
明日からは平穏な日常が戻ってくるはずです。
先延ばしにしていた様々なことに着手しなければ…と自分自身に言い聞かせています。