2014年2月15日(土) 三渓園呈茶

2014年2月15日横浜の積雪27cm。
昨日朝から降り続いた雪は本日未明雨にかわりました。


三渓園記念館の望塔亭の立礼席で、一般観光客に呈茶をすることになっていましたが、足元は大丈夫かしら?交通機関は?


8時半過ぎ間引きではありますが市営バスも相鉄線も動きだしましたので、雨合羽に長靴、背中には着物と草履を入れたリュックを背負って傘をさし、いざ出発。
なんとか三渓園にたどりつき受付で「本日の呈茶を担当する者です」と声をかけると、私の仰々しい姿に驚きながら「まあ来てくださったんですか。ありがとうございます。」と窓ガラスに貼ってあった「本日望塔亭での呈茶中止」の紙をはがしてくださいました。


宗鶴さんがお湯を沸かし抹茶をふるって下さっている間に急いで着物に着替えました。
昨日からあんなに心配し、今朝もやっとの思いでこの場に駆けつけたのに、着物に着替えた途端、何事もなかったかのように普段通りの気持ちでお客様を迎える心構えができました。

上は三渓園HPからの写真です


最初のお客様は、三渓園の前園長様。
園内の樹木がこの雪でだいぶ折れてしまったそうです。
歌花筒に挿した一輪の椿(玉霞)をお気に召していただけたようで嬉しかったです。
その後16時の終了時刻までいらしたお客様は3名。
いずれの方も大きなカメラを肩にかけ、雪景色撮影を目当てに望塔亭に入っていらした老若男性でした。
その都度お声をかけ立礼席に座っていただきました。


磯子区から見えたお客様は「お点前の写真を撮らせてもらえるなんて感激です。趣味で写真をUPしているサイトに掲載させていただきたいのですが。このサイトはsonyでやっている確かなもので……」
と個人情報保護等で普段苦慮なさっている様子です。


OKをもらった時のその方の喜びようといったら、思い出すと笑ってしまいます。
その方のハンドルネームはvaiboさん
サイトはhttp://acafe.msc.sony.jp/photo/detail/item/0000069100841K
三渓園の雪景色がとてもよく撮れていてさすがです。


埼玉からいらした若い人には、私が持っていったデジカメで逆光の中でもなんとか上手く撮る方法を教えていただきました。
望塔亭は2方向が全面ガラス窓、しかも外は降り積もった雪が反射しての異常な明るさ。
どうしても望塔亭の中で点前している私達が真黒になってしまうのです。
私のカメラでは“オート”でばかり撮っていましたが、“絞り優先”というモードにして撮る方法を教えていただきました。

親和会のメンバーで今日来たくても来れなかった人へ
初めての経験なのにあいにくの天気。
身の安全を考えれば中止という選択肢も当然あったはずです。
一方では、「雪景色を観にお出かけになるお客様もいらっしゃいますので」という考え方もあります。
私の一存では決めかねる立場でもあり、皆様にはご迷惑とご心配をおかけました。
どうぞお許し下さいませ。