2014年1月30日 恩師の一周忌

祥月命日より一日早い今日、宗叔、宗宏、宗弘、宗奈、宗瞳、宗鶴、宗芳、宗京の八名でお墓参りに行ってきました。
春風のような生温かい風が吹いており、心配していた寒さは感じませんでした。


お花を手向け和菓子と薄茶をお供えし、各自手を合わせました。
その薄茶を皆で一口ずつ回し飲みして恩師を偲びました。


その後上大岡駅近くの花里で会食。
この花里では何度も初釜をしましたし、宗京は行の引次もここでしていただきました。
私のメモによると花里で最後に初釜をしたのが1994年。ちょうど20年前です。
あのころの私は、恩師が大勢いる弟子の前でどうどうと炭手前をなさり、厳粛に濃茶を練られるその一挙手一投足を目を皿のようにして見つめていました。
それほど恩師は威厳があり、一方では慈悲があり、私のあこがれの存在でした。


考えてみると今の私がその当時の恩師の年齢に近づいています。
恩師と比較するのはおこがましいことですが、自分があまりに薄っぺらな人間に感じます。
ずっとお茶の一本道を歩き続けてきたはずなのに成長しているのかしら。
親和会の企画運営は一生懸命やってきたつもりですが、これまでのやり方で良いのか、マンネリ化していないかそんなことがいつも頭をよぎります。
その都度天国の恩師に問いかけてみますが、いつもニコニコ笑顔の恩師しか現れません。
たまには厳しいお言葉で叱咤激励して欲しいです。


とにもかくにも一年ぶりに皆さまと再会できたことが何より嬉しい一日でした。