2017年1月27日 「角ぐむ」という言葉

拝見に出した茶杓の作と銘を答えるときは、皆さん御自分でその場にふさわしいものを答えることにしています。
今日は小○さんが銘で戸惑っていらっしゃったので、私が「下萌え」なんて如何でしょうと言いました。
寒中の今は庭も寒々としていますが、土の中ではもうすっかり準備が完了し、出現すべき時期を今か今かと伺っていることでしょう。


侘びという精神を説明する時に登場する歌、藤原家隆卿の
「花をのみ待つらん人に山里の雪間の草の春をみせばや」
にも通じる言葉「下萌え」私の好きな言葉です。


すると小○さんが早春賦の二番の歌詞に出てくる「角ぐむ」を思い出しました。
私は初めて聞く言葉で、早速早春賦の歌詞を調べてみましたら
「♪氷解け去り葦は角ぐむ♪」
とありました。
葦やススキなどが角のように芽を出すことを「角ぐむ」と表現するそうです。