2017年7月15日 一対一の稽古

今日の稽古はお休みが多くて宗瞳さんと私だけの稽古でした。
まず私の葉蓋点前で宗瞳さんに薄茶一服。
先日、近くに梶の葉を採りに出かけましたが、今年の葉はなんだか皆小さくて葉蓋には不向きのようでした。近くの高校に続く坂道の傍らには生育旺盛な葛が生い茂っています。
これで行けるのでは?
葛の葉は3枚一組になっていますが、葉柄が長いのは先端の葉だけ。
これを10枚ほど採ってきました。
次に宗瞳さんが同じく葉蓋で私に薄茶一服点てて下さいました。


続いて宗瞳さんの茶通箱。
この点前は濃茶2服を点てる点前なので普段稽古する機会があまりありません。
今日は時間もたっぷりあるので久し振りに復習です。
2服目の前に茶巾を絞り、畳み替えるのが意外と難しいものです。
茶通箱の扱いは正しくできているでしょうか。
確認しながら良い稽古ができました。
菓子は昨夜私が作った観世水。
練り切り餡を麺棒で規定のサイズに伸ばすのが難しかったですが、なんとか形になり味の方は美味しいと言っていただきました。


こんな小さな稽古場でも、その都度の準備や後片付け、季節の室礼、一年を通して道具の管理や炭や灰の用意、茶花の世話とたくさんあります。
日課として、掃除をしたり、庭の手入れをしたり、茶道具の手入れをしたり、日々お茶のことを考えながら暮らせることを幸せに感じます。
稽古日の朝、皆さんの到着に合せて茶を掃きますが、以前の私はこれが苦手でした。
作業はどうってことのないものですが、意外と時間がかかるし、粗相をしないように気をつけなければなりませんから。
でも近頃は楽しく感じています。
茶を掃くのは準備のほぼ最終段階で、もう掃除も済ませ、道具も出し、その日の稽古内容も決まり、あとは皆の到着を待つだけのとても良い時間だからです。