2007年3月10日 “さらし餡”

今日のお菓子は松江の風流堂製の銘菓“朝汐”
いわゆる薯蕷饅頭ですが、とても好評でした。


餡は漉し餡ですが、少し白っぽく、これを“さらし餡”というそうです。
“さらし餡”とは、最初に小豆の皮をとってから炊き上げるので色が薄めになるそうです。
皮を取るのに昔は手で揉んだり足で踏んだりしたそうですが、今は機械で重曹の助けを借りて取っているそうです。
この取り具合が微妙で、余り取りすぎても味気がなくなってしまうので、9割ぐらいが良いそうです。
皮を取った小豆を柔らかく炊き上げたところで一度漉します。
それから“さらし餡”というとおり5回も水で晒します
それを絞って砂糖を加えて煮詰めていきます。


なんと手のこんだ餡でしょう。
粒餡しか作ったことがない私には気が遠くなります。
ちなみに広島の“紅葉饅頭”ですが、本来はこの“さらし餡”なのだそうです。
皆さんご存知でしたか?
この辺で手に入るのは“紅葉饅頭もどき”かもしれませんね。

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短冊は前大徳明道筆「萬物生光輝」
‥萬物光輝を生ず(ばんぶつこうきをしょうず)‥と読みます。


3月は門出の季節です。卒業、進学、就職どれも私達メンバーには関係ないかもしれないけど、何か新しいことにチャレンジしたくなる季節です。
毎日の生活で何気なく見過ごしている事、そしてこれからチャレンジしようとしている事全てに“光輝”を自分の心で見出したいものです。

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今日はお花を2種類入れてみました。
土佐水木と椿  

(反省)

貝母と椿