2007年5月26日 桑小卓

風炉の季節にはよく桑小卓を用いると聞きますがどうしてかしら。
これ以外にも解らないことがたくさんあります。
淡交社の「棚物の心得と扱い」を開いてみました。
桑小卓は風炉でも炉でも使える棚とあり、初風炉に好まれるとは出ていませんね。

また次のように書いてあります。
「この棚に限らず、木地のものは、その杢目は地板から根元を勝手付に、その上の棚は客付に、また、上は勝手付となるように、地板から数えて無条件に根元の杢目を交互に組むのが約束である。」
板のどこに注目すれば根元が解るのでしょう。
板の杢目はおおよそこんな風になっています。(これは桐の木ですが)

はるか昔、中学の技術家庭科で“柾目”“板目”って習ったわね。
何だっけ、すっかり忘れています。というより当時からよく理解していなかったのです。

そこで便利なインターネットで調べてみました。

◇柾目木取り
丸太の半径方向、すなわち年輪に対してほぼ直角に挽く方法です。
◇板目取り
丸太の年輪の接線方向に挽き割る方法で、材の表面は不規則な波型や山形の表情の板目となります。


この図を見るとなるほどこの棚の地板も中板も天板もすべて“板目”であることが解ります。
何といっても桑の木ですから、そんなに太いはずもなく、この大きさの板を取るには板目取りをするしかないのは理解できます。
でも根元ってどっちかしら??


今日のお花はトクサと苧環です。
芽生えて日の浅いトクサの若緑、なんと美しいのでしょう。

一番遠くからいらっしゃるKさん、今日は電車のトラブルで大変でしたね。