10月11日、18日 名残月のお稽古

10月は茶人にとっては一年の締めくくりの月です。
5月から慣れ親しんできた風炉も今月いっぱいで終わり、来月は炉を開いて新茶の口を切ります。


一般的に、茶花は開花期よりも少し早い目のものが良しとされますが、今月のみは盛りを過ぎても咲き残ったものや遅れ咲きのものでもOKです。
ですから茶会では、籠や壺にたくさんの残花を入れたのを目にします。
私はこれが大好きです。
我が家の庭に咲き残っていた花をIさんが宗全籠に入れてくれました。
種類を数えてみると6種、これはまずいと思い もう1種ないかとYさん宅の庭を探しました。
下野(しもつけ)の 葉が紅葉しかけたのを見つけ、これを加えて7種になりました。

今月はいろいろなことがありました。
18日に予定していた稽古茶事ですが、予約していたところがダブルブッキングになっていることが判明。
とても残念ですが、何度も謝っていただいたので 親和会としては来年あらためて予定を立てることにしました。


5日の日曜日にはHさんが所属している青年部のお茶会が総持寺でありました。
SさんとOさんと私、そして同じ社中だったAさんが参加してきました。
青年部の皆さんはとても研究熱心で、事前にお茶と水の相性を調べ、当日は一番相性のよい水を用意してくれました。


薄茶は外国のミネラルウォーター、濃茶は半原の湧水を使ったそうです。
濃茶は本当にまろやかで、濃茶とは思えないほどでした。
これなら濃茶が苦手という人もきっと喜んでくれることでしょう。
香煎席では、世界5カ国で親しまれているお茶を用意して下さったり、アイデア溢れるおもてなしに楽しい一日を過ごせました。



また今月は残念なこともありました。
Mさんの実家のお父様がご逝去されました。
夏休みにお子さんを連れて帰省なさったことを、聞いて知っておりましたが、あるいはご病気見舞も兼ねてのことだったでしょうか。
ご冥福をお祈り致します。


さて、今月のお稽古は風炉中置です。
1回目は大板を使い、2回目は五行棚を使いました。
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棚の中に五行がそろっています。
五行は木火土金水(もっかどごんすい)と覚えましょう。

  • 棚は焼杉でできているので木
  • 炭火はもちろん火
  • 土風炉は土でできている焼き物なので土
  • 釜は鉄でできているので金
  • 釜の中には水があるので水