2009年8月8日 裂地の名前がついに判明
今月は茶箱のお稽古です。
以前から課題となっていた裂地の名前がついに判明しました。
龍村美術織物であることは判っていましたが何という裂地なのかがわかりませんでした。
紅牙瑞錦(こうげずいきん)というものでした。
↓は和巾ですが同じ裂地です。
あまり大きな声では言えませんが、Hさんが会社の図書を整理していたときのこと。
「龍村美術織物」の本が目にとまりました。
パラパラめくってみると あるページに釘づけになりました。
「あっもしかしてこれは あの仕服の裂地では? そうそう間違いなさそう」
Hさんは興奮して誰かに話したい、でも会社の人に言ったってお門違いだし……というわけで私にメールをくださいました。
Hさんはそしらぬ振りをしてそのページのコピーをとり平静さを装って仕事に戻ったのでした。
これは役得っていうものですよね(*^。^*)
ところで象牙でなく紅牙、紅牙ってなんだろうと思いませんか?
そこでちょっと調べてみました。
正倉院宝物に↓のようなものさしがあります。
紅牙瑞錦(こうげずいきん)はこれをもとに創作された龍村美術織物ということが判明しました。
この画像は色無地着物専門みやこさかえさんから引用させていただきました