2009年春季「和の学校」その1

「和の学校」とは、千 玄室 大宗匠主宰の親子茶道教室のことです。
「日本人が見失いかけている心の文化を、親子で学んでいただきたい。」という大宗匠の願いで、数年前に裏千家東京道場を会場として開校されました。


毎年春と秋に募集します。4回の講座で 対象は小学校3年生〜6年生の児童と保護者、親子で参加出来る方となっています。
興味津津の私はとても参加したい、でも対象年齢の子供がいない。残念!


でも今回 親和会からMさんが参加してくださいました。Mさんのお子さんは5年生、ぴったりです。4回の講座の様子をMさんが投稿してくださいました。今日はその1です。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ここからはMさんが書きました


昨年の秋にHさんから『和の学校』という名前の 親と子の為の茶道教室が裏千家の東京道場で開かれていることを教えていただきました。


さっそく裏千家のHPを確認したところ、保護者向けに「大宗匠講話」があるとの情報。
これは行かねばと思い娘に「一緒にお茶のお稽古に行く?」ときいて見たところ、OKが出て、参加することになりました。
その少し前に娘と一緒に中学の文化祭の茶道部のお茶会に参加して娘が少し茶道に興味を持った時だったので、タイミングがよかったのかも。


受講前に茶道の本「はじめての茶道」が送られてきて、予め読んでくるようにとのことで、娘に畳の歩き方やお辞儀のしかた帛紗捌きなどを教えようとしたのですが、娘にどう教えていいかわからず、お手上げ状態でした。


どきどきの一回目
受付を済ませて、教室へ。既に何組かの方々がいらっしゃったのですが、皆さん帛紗ばさみを机の上に置いているのをみてびっくり。私たちは、持ってきてない。(>_<)
と、思ったら、受付でいただいた封筒の中に二人分入ってました(^_^;)
スタート時間までは後ろにお道具が飾ってあり、興味津々でみていました。


本来なら大宗匠講話ですが、大宗匠の海外出張の為五節句二十四節気のお話しからスタートしました。
日本には、四季があるから、恵まれていて、季節ごとに様々な行事が行われてきたんだ。などなど、分かりやすく、説明がありました。


その後、和室でお辞儀の仕方から練習
身体の前で腕を広げ大きな輪を作りそのまま輪を潰さないよう身体を倒すそうです
娘は軟体動物のように胸が膝につくようなお辞儀をしていたのですが、教えていただいたので見違えるぐらいスッキリしたお辞儀になりました(^v^)


先生が盆略でお茶を点てて他の先生が召し上がるまでを解説していただきながら拝見しました。今回はお茶とお菓子のいただき方がポイントです。
次のお客様への「お先に頂戴いたします。」、ご亭主への「お点前頂戴いたします。」言えるかなぁ??
いよいよお菓子が運ばれてきました。ご挨拶をして、箸でお菓子を自分の懐紙に取るのも一苦労です。でも、傍に先生方がいらっしゃって、つきっくりで指導してくださったこともあり、なんとかお菓子を頂き、お茶をおいしく飲むことが出来ました。(^v^)

掛け軸
「柳緑花紅」 
 春が来て、やなぎは緑になり、花がさいて良かった。当たり前のようで、その実とても有難いことだとのお話がありました。

最後に略盆点の予習・復習用のお道具一式を頂きました。(@_@)これで、お湯さえあれば家でもお茶が楽しめます。(^^♪ 
下の写真は東京道場前で、私が持っている紫色の風呂敷にお道具一式がはいっています。



二回目
少し前に着くと、今回はお茶が20種類ぐらい並べてありました。色も香りもさまざまでした。香りを楽しむために、同じお茶を乾燥したものと、水で湿らせたものを用意してくださっていました。
また、昔の中国のお茶は運びやすくするために、固めてあったそうです。かわらのような形のものもありました。


一番端に、お茶を挽くうすがおいてあり、早速まわしてみました。なかなかに重たく、挽くのって大変なんだなぁと実感しました。

本日の講義は、「お茶の話」です。
お抹茶は、わざわざ暗くして育てて、五月にとれたお茶を半年ねかせて、十一月にその葉を挽く「口切」して完成するのだそうです。

「覆下茶」

「お茶の種類」
発酵茶 紅茶 茶葉を摘み18時間おいてから加熱 黒色
不発酵茶 日本茶  茶葉を摘んだらすぐ加熱加工  緑色
半発酵茶 ウーロン茶 発酵茶と不発酵茶の中間


割り稽古もしました。
帛紗捌き、右手と左手の動きを別々に練習してから、両手に移りました。家で最初から両手で練習しようとして挫けてしまった娘もなんとなくできているようで安心。
茶巾の畳み方も、帛紗捌きによく似ているからと、一緒に習いました。
茶巾は、手前側に折ってある方を上にして持つことから教えていただきました。

今回は子供が点てたお茶は保護者に、保護者が立てたお茶は子供が頂くので、保護者がお菓子を頂いている間、子供だけで茶せんを振る練習をN先生の周りに集まってしていました。
茶せんを振る時の音が大切だということで、茶せんを振った時の音を聞かせてくださいました。
始めて娘が点ててくれたお茶はとてもおいしかったです。娘は私が点てたお茶の泡がきれいだったので、とても感心してくれてそれも少しうれしかったです。

掛け軸
「教外別伝不立文字」 
テキストなどに載っているものだけが勉強ではなく、こういう場所で空気や色々なものを実際に感じとって、学んでいって欲しい。とのお話がありました。