2007年9月8日

暦は長月に入りました。旧暦の長月は、本当はもう少し先のようですが、今でも日の入りが早くなりその分 夜が少しずつ長くなってきているのを感じます。
残暑はまだ厳しいけど日の入りが早くなったのと、朝晩のちょっぴり冷んやりしてきた風に秋を感じます。

2日の日曜日に川崎大師であったお茶会に行ってきました。
濃茶席、薄茶席と二席ありましたが、どちらもお点前は男性でした。二席ともというのは大変めずらしいことです。
お運びも男性が多かったのでとても落ちついた席になりました。
どうしてかしらと考えてみると、“色”のせいかもしれません。
いつものお茶会だと亭主側も客側も圧倒的に女性が多く、お着物も色とりどり。
それが男性の場合は皆シックな着物袴姿ですから。お床もお点前道具もとても引き立っていい感じでした。

薄茶席の方は青年部のご担当で、席主の方が「今日のお道具は自分達の身の丈に合ったものということで、箱書きのあるものは何ひとつ使っていません。」との言葉が心に響きました。
私がいつも思っていることをおっしゃってくれました。
「身の丈に合ったもの」でも良いものはたくさんあります。
車軸釜、水指、秋草蒔絵のお棗そして茂三茶碗と素敵なものばかり、お床の虫籠香合もとてもかわいらしく どれも私の心に残りました。


さて、今日の親和会のお稽古は…
今年は今月25日が十五夜です。
昨年は10月に入ってからでしたが、昨年の十六夜の日は翌日のお茶会の準備で夕方三渓園に行ったのでした。
準備が終わって建物の外に出るとなんと素晴らしいお月様が…
それは息を呑むほどの美しさでした。
こんな美しいお月様を見たのはいつ以来でしょう。
それはお茶会の準備に参加した人へのご褒美だったような気がします。


今日のお床はは昨年のお月様を思い出しながら、「清風拂名月」、お花は紫式部ホトトギス・紅白の白蝶草そして下野草でした。
今日で茶箱もお仕舞いですが、前回“卯の花”と“和敬”をお稽古した人は“雪”と“花”点前をお稽古しました。

拝見もきちんとお稽古しましたが、お仕覆の裂地がわかりませんでした。
後日教えていただきました。"龍村"です。