2009年7月11日 花所望
Sさんが梅雨のこの季節にピッタリの傘の花入れを貸してくださいました。
円能斎好"時雨傘花入"の写しと思われます。
そこで花所望のお稽古をしました。
以前花寄せのお稽古はしたことがありますが、花所望は初めてです。
これは小習い16カ条のひとつで、次のような場合に行います。
・花入が名物であるとき
・花入が連客からいただいたものであるとき
・珍しい花が手に入ったとき
に連客に花を入れてもらうのです。
またこんな場合もあります。
花は前座の床にはないもので、客が中立ちしている間に用意するものですね。
ところが中立ち近くなったころに、急に風雨強くなって露地への中立ちを請うわけに行かないような場合に
「お中立ち願うはずでございますが、折柄風雨がはげしくなって参りましたのでかえって御迷惑でございますから何卒そのままに」
と挨拶して軸を外し、花入に水七分目張ったのを中釘にかけて花台に花を準備し花所望を行う。
これもお茶でいう“今の今の働き”ですね。
今日用意した花は
赤水引・ムクゲ・金糸梅・桃色月見草(別名:琉球月見草)・紫露草・白蝶草・半夏生・アカツメクサ
↓亭主:Mさん 花を入れた人:Yさん
白蝶草・半夏生・アカツメクサ 花入:時雨傘花入
↓亭主:Sさん 花を入れた人:Hさん
この写真の後でムクゲの丈を低く入れ直しましたが写真を撮るのを忘れました。ゴメンナサイ。
赤水引・紫露草・ムクゲ 花入:手付き竹筒花入