2009年2月14日 四滴

例年今頃の季節はといえば、“立春は過ぎたものの寒さが厳しい毎日です”というところですが、なんと今日の最高気温は 横浜で24.8度を記録しました。
Hさんの炭点前が上手で火がよく熾り、思わず皆さん「暑いね、あついね。窓開けようよ。」という風で、筒茶碗がどなたにも使ってもらえなくて水屋の棚で嘆いていました(>_<)


裏千家大炉の季節にちなんで今日は逆勝手のお稽古をしました。
逆勝手の平点前だけでは少し物足りないかと思い、薄器に四滴(してき)を使ってみました。
Sさんが使っているのは四滴のなかの弦付きです。

四滴は茶入れに似ていますが、あくまでも薄器です。

写真左上から
水滴(すいてき) 手瓶(てがめ)
弦付(つるつき) 油滴(ゆてき)


茶事で薄茶に四滴を使う場合は、濃茶は包帛紗や和巾などがよいでしょう。
水滴と油滴には口がありますが、どんな場合でも口は向こうに向けます。
つまり手が正面と覚えておけば手瓶の場合も迷いません。
茶を掬う時は口が茶碗の方を向きあたかも口から滴が滴り落ちるように左手の持ち方に工夫が必要です。


弦付きは弦を横にした状態が正面です。
四滴の蓋は向こう手前と二引きで清めますが、弦付きは工夫が必要です。
弦付きを取り上げる時、弦が縦になるように持ち 蓋の右側(正面を正せばこれが向こうになります)を清
めます。次に右手であしらって弦を横にして蓋の点前を清めます。
これで向こう手前と清めたことになります。
要するにこれは、“右手が弦をまたいで蓋を清めるということはしない”ということになりますね。

↑の白い椿は「九十九玉波(つくもたまなみ)」かもしれません。

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下の写真は前回使用した“青文字”の花が咲きかけたところです。
こんな地味な小さな花だったのですね。