2015年4月14日 大円之真

本日の研究会において宗瞳、宗鶴、宗京の三人は、徳丸宗敏業躰先生より大円之真 台子伝法のご指導を受けました。
今は亡き私達の師は、奥秘については相伝日を通常の稽古日とは別に設けてくれました。
相伝日がそう多くないことに加え、参加人数が多いので、点前のチャンスはなかなかありません。
先輩の点前をじっと見て家に帰ってから記録します。
ところが一番手薄なのが今日の科目「大円之真」でした。
これまでの研究会でこの科目を何度か拝見し、その都度私のノートを追加修正して一応の完成を見たところでしたので、研修生のお話しをいただいた時は、ちょうど良い機会だと思い勇気を振り絞って受けたのです。
本番まで3人で3回稽古をしました。


道具について問答があるので「大名物」について書物で調べました。
「大名物」の本歌は美術館や博物館に所蔵されているわけですから、私達が使うのはその「写し」といわれるものです。
幸い、師からいただいた本能寺文琳は大名物です。


問題は天目茶碗ですが、そもそも天目茶碗で大名物というのはごく少数です。
私が調べた限りでは(間違っているかもしれません)

数年前に私が購入した、桶谷定一さんの油滴天目を持ちだすことにして、
徳川家伝来 油滴天目 天目台は天目茶碗に添った尼崎台としました

茶入の伝来は、松平家伝来 本能寺文琳
茶杓 利休型 仙叟の筒
仕覆 朝倉間道
盆 淡々歳好み大円盆 塗り 玄斎宗哲
この道具の設定については先生からの御注意はありませんでした。
道具の扱いでご注意を受けた中で特筆すべきは、台天目の扱いでしょうか。
低い位置で持つこと、膝の高さ止まりということを身体に覚え込ませなければなりません。


徳丸先生、関係者の皆様ありがとうございました。