2009年10月10日 風炉長板一ツ置

通勤途中、公園沿いの道にドングリが落ちていました。
この公園には想い出がいっぱいあります。
私が仙台から横浜に越してきて初めて住んだ家がこの公園のすぐ近くでした。

息子が小学校低学年の頃だったと思います。
夏休みに早起きしてカブトムシを捕まえに行くといってききません。
そうカブトムシは夜行性なのです。
高学年ならきっと放っておいたと思うのですがまだ1,2年生ではそうもいきません。
朝4時起きして捕虫網に懐中電灯を手にして出かけました。
カブトムシが集まるのは、そうドングリがなるナラやブナといった広葉樹です。
公園は知り尽くしていますから、どの辺に目的の木があるかは息子も知っています。
木に近づくや息子は木を蹴り始めました。
こうすることによって樹液を吸っているカブトムシが振動で落ちてくるというのです。
でも落ちてきません。
別の木に移動してまた挑戦です。
落ちてきません。
懐中電灯で樹木の幹を下から上に向かって照らして見ます。
カブトムシらしきものは一向に見当たらずいるのはカナブンばかり。
挑戦すること小1時間もうだいぶ明るくなってしまいました。
息子も納得して帰路につき、またひと眠りしたのでした。


さて今年も中置の時期を迎えました。
今日は長板土風炉の一ツ置きでお稽古です。
下はHさんの初炭です。

きれいに入れていただきましたがこの五徳は大きすぎることに気付きました。
灰型を向山にしようとしたら爪の向こうのスペースがなくてできませんでした。
今月は我慢していただき来年風炉の時期まで考えておきます。


濃茶点前では仕舞付けのとき、細水指の点前に仕服その手前に茶碗を割り付けます。
すると茶碗が風炉先から出てしまいました。
京畳ならそんなこともないはずですが、関東畳では長板を置く位置を工夫しなければなりません。
Yさんが京畳サイズのゴザを出してきてくださったので比べてみると半畳で6cmも違います。
でも16目よりさらに6cmも向こうに据えると遠すぎてやりにくいのはあきらかです。
せいぜい3cmというところですね。