2011年7月17日 江戸切子体験

暑い一日でした。
私は友人と連れ立って亀戸にある“彩り硝子工芸”で江戸切子の体験をしてきました。


私が所属している茶道青年部のOB会(会員数約110名)では毎年秋に行事を企画します。
今回は私のグループが当番です。
例年は近場を散策してお食事というパターンがほとんどですが、活動歴17年にもなると散策するにも目新しいところがなくなり、また年齢層も厚くなっているため体力に差が生じてきました。そこで考えついたのが体験講座です。
まずは私と友人二人が下見を兼ね体験をしてきました。


場所は亀戸の駅から徒歩7,8分の所、小さなビルの2階にありました。
店内には所狭しと江戸切子の作品が並んでいます。
伝統的な柄からスカイツリーに花火という創作物まで沢山のデザインが目を楽しませてくれます。


13時30分に予約を入れておきましたが早く着きすぎ(亀戸天神で時間を潰していましたが、なにしろ暑くて我慢できなかったのです)、13時に繰り上げていただきました。
まず簡単な説明を受けた後で削りの練習です。
作業場はお店のすぐ隣の部屋です。
刃先にダイヤモンドが付いたグラインダーが粗目、中目、細目そして仕上げ用と4台並んでいるだけの小さなスペースです。
練習のときは下絵もない硝子の好きなところにグラインダーの刃を当てるだけですので、上手く行っているのか行っていないのか全然わかりません。
そもそも練習用の硝子はすでに沢山の人が練習したものなので溝だらけで、自分が削った溝がどれなのかもわからない程でした。


数分の練習後、自分が削る硝子(コップかぐい呑のどちらかで色はブルー、黄色、赤から選べます。ちなみにこの色は今話題のレアアースで、黄色と赤はもう入ってこないと言っていました。それで私は黄色を選びました。)を選びマジックで模様を描きます。
曲線を削るのが難しいのでどうしても直線だけになってしまします。
私は麻の葉模様にしたかったのですが、見本がなかったので麻の葉模様自体を描くことができませんでした。(情けないこと)


さあ本番です。
練習と違い今度はマジックの線にグラインダーを正確に当てなければなりません。
ところがそれが難しい。
少し外してしまったり、最初は線に乗ったと思っても途中からそれてしまったり。
あと深さもなかなか均一にいきません。
それでも作業を始めてしまえば面積が狭いのであっという間です。
粗目で一人で削った後、先生が一緒に中目で削ってくれました。
その後の仕上げ磨きは先生の息子さんが一手に引き受けてくれ、完成したのが下の写真です。

楽しい経験になりましたが、グラインダーの数、指導者の数そしてスペースと実際大勢で参加するのは土台無理なことが判明(25名ほどの参加者になる予定なので)、企画立案は振り出しに戻ったのでした。

ちなみに料金は3,885円でした。