2013年10月19日 松籟庵にて稽古茶事

つい先日まで暑い暑いと言っていたのが嘘のように朝晩冷え込むようになりました。
先週のお稽古の時は暑くて、とても袷を着る気にはなれず、単衣と薄物の長襦袢で過ごしました。
今日は本来の秋の気温になり、動いていても汗ばむこともなくちょうど良い気温でした。


今日は待ちに待った松籟庵をお借りしての稽古茶事です。
参加者は13名、そのうち茶事初体験の人が3名。
その3名に是非躙口を体験して欲しくて頭を悩ませました。


亭主は宗鶴さん、半東は小島さん、裏方は宗京です。
したがって客はちょうど10名。
四畳半の茶室は京畳なので、なんとか10名は座れるはずですが、席入りが不可能です。
正客から床を拝見して、風炉釜を拝見して仮座へ座る。
次客、三客と続いて仮座がいっぱいになったらどうするか。
どう考えても10名の席入りは無理なのです。


でも躙口は使いたい。
そこで躙口から入ったら四畳半の茶室は素通りして、茶室の茶道口から出て水屋を通り書院に席入りするというものです。
ですから床荘は書院にしました。
書院で主客挨拶、懐石に替わるお弁当、菓子と続きます。


そこで中立となりますが、時間の関係でここで2グループに分れて退室です。
第一グループは、正客と新人3名と詰客、この5名は来た道を戻って躙口から出ます。
それ以外の人は第二グループで、書院から退室します。


銅鑼が鳴って後入りとなります。

濃茶だけはなんとか茶室でということにして、第一グループは躙口から。
第二グループは、玄関横にあるもう一つの蹲踞を使って待合から水屋を通って茶室へ。
第一グループが茶室に席入り完了したころ、茶道口から入って席についていただきました。


どうしてこんな複雑なことをと思われた方もいらっしゃったと思いますが、新人の方にどうしても躙口を経験して欲しかったのです。
半東の小島さん、露地草履の移動大変でしたね。ご苦労様でした。
皆さまには事前にこのことはもちろん説明しておきましたが、皆さんの頭を相当混乱させました。


お道具はほとんど松籟庵の備品をお借りしましたが、良いお道具ばかりで茅ヶ崎市民を本当に羨ましく思いました。
でも私の元の職場の同僚 高橋○雄さんのお陰で松籟庵をとれたのですから高橋さんに感謝感謝です。