2007年1月13日 亥歳の初稽古

今日から親和会に参加してくださったIさん。
着物を着て真っ先に来てくれました。
今日からご一緒に、和やかに楽しくお稽古していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

新年のあらたまった気持を表すために今日は台子を出してお稽古です。
新年にはかかせない結び柳をいただいたので赤い椿と寒菊も添えました。
「松樹千年翠」の色紙を掛けて床はすっかりお正月の雰囲気です。

裏千家の初釜に欠かせないお菓子が“花びら餅”です。
今日は清月堂の花びら餅を用意しました。

フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』で“花びら餅”を調べてみました。
もとはと言えば宮中のおせち料理のひとつだったそうです。
白い餅の上に赤い菱餅を敷き、その上に鮎の塩漬けや野菜をのせて食べていたそうです。
その後、餅の中に雑煮とよばれた食品を包んで公家に配ったのだそうです。
現在ではその雑煮にあたるものがみそ餡に、そして鮎がゴボウになったと言われています。

そのあとが興味深いところですが、“花びら餅”は明治時代になって十一世玄々斎のときに初釜の時に使うことを許可されたということです。
私は十一世玄々斎という人にとても興味があります。
彼は10歳の時に他家から養子として入りわずか17歳で十一世宗室になった人。
立礼も彼が考案したものですね。
いつか時間ができたら彼のことについて書いてみたいなと思っています。

お昼にはSさんがお雑煮を作ってふるまってくれました。
東北生まれの私には初めていただく関東雑煮です。
とてもとてもおいしかったです。Sさんに一同感謝です。