2007年12月8日 軸荘

今日は小習のひとつである「軸荘」をお稽古しました。
「軸荘」にするお軸は、宸翰(しんかん)と言って天皇のお筆になるものか、高貴な方の筆蹟とか名物である場合にするものです。
言うまでもなくそのようなお軸は持っていませんが、これをお勉強しておけば軸を扱う時の心構えが身につきます。
軸の各部分の名称をきちんと覚えていますか?

私が興味深く思ったことは啄木(たくぼく)という部分です。
私はずっと表木の部分を啄木だと思っていたのですが(お恥ずかしいことです)掛緒と巻緒に用いる平紐のことをこう呼ぶのですね。
啄木とは木をつつくこと、キツツキを漢字で書くと啄木鳥。なあるほど。
平紐の模様が木をつついたみたいに見えるのでこう呼ぶという説もありますよ。

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今日は2組のお客様がお見えになりました。
ひと組はSさんのご親戚が5歳の男の子を連れて見えられました。
私達が襖の奥でお稽古をしているのを襖の隙間から好奇心をもって見ているのに気付いた私は襖を少し開けてあげました。
20年以上も前、息子がお稽古に出かける私を追うので連れて行ったことがありました。
その時私が止める間もなく棗の蓋を開けてしまい、冷や汗をかいたことを思い出しながら。
私達大人も子供の持つ純粋な興味、好奇心といったもの忘れないでいたいものですね。


ふた組めは、といってもお一人ですが表千家のKさんです。彼女の還暦茶会にお呼ばれしたときのことは4月15日に書いたとおりです。
Hさんのお点前 Iさんの半東で一服を差し上げました。
流派は違いますが、お稽古のやり方季節の行事の過ごし方等、今後も情報交換していきたいと思います。

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Mさんはご用があってお休みでした。
初炭はHさん