2009年4月11日

稽古茶事を来週に控え今日は終日“つもり稽古”。

ここが待合のつもり、ここが腰掛待合、これが枝折戸のつもり、そして…という具合。
懐石膳は折敷といくつかの器だけにして、取り廻しする飯器や湯桶はSさんが用意してくれました。(Sさんありがとうございます。この道具を出すのに何回階段を上り下りしたでことでしょう。)


そして八寸と燗鍋も必須。
千鳥の杯は理解できたでしょうか。
亭主が正客に向かって「お流れを頂戴いたしとうございます」から始まる千鳥の杯。
これは正客の杯そして正客が召し上がった酒を亭主も連客も共有するというのが趣旨です。


そもそも「お流れ頂戴」という言葉は目下から目上への言葉であり、もてなし側から客への言葉です。
ここまでは理解できますが、それでは二客以降が亭主に向かって発する「お流れ頂戴」は理解できますか?


これは二客以降も正客のお流れを乞うていると私は解釈しています。
“正客のお流れをもらった亭主からお流れをもらう”ということはそういうことですよね?



茶事全体を通して難しいのは言葉。
亭主役のIさん、お正客役のSさん、それぞれの台詞(台詞なんて言ってはいけませんね。あくまでも会話なのですから。でもここでは便宜的に台詞と言わせて下さい。)がなかなか なめらかに口をついて出ない場面がありました。
そうなんです。本を読んで ここではこんなことを言うと理解はしているのですが、いざその場になるとしどろもどろになるのです。
その気持よくわかります。
だからこそ練習が必要なのです。


1回では無理なので、稽古場を離れて一人のときに声に出して練習しましょう。
私は通勤が徒歩なので、よく歩きながらブツブツ言って練習しています。
時間の節約にもなってとてもいいのですが、皆さんはお家でやるほかありませんものね。


それでは次週、いろいろ大変なこともありますが、楽しむことが第一。
皆さん助け合って楽しい稽古茶事にしましょう。