2016年3月19日 自治会呈茶

私が住む地域には、見守りネットワークというものがあります。
独居暮らしのお年寄りなどで見守られたい人、そしてその方を見守る人達のネットワークです。
見守る人は「今日は○○さん家の雨戸が開かないわ」「天気が良い日が続いているのにここ数日干し物がないわね」など自宅の窓からちょっと覗くだけでも気がつくことがありますものね。


その見守りネットワークでは月1回「おしゃべりサロン」を開催しています。
その都度ちょっとした娯楽、たとえば町内の方がマジックを披露したり、この地区に伝わる民話を紙芝居で伝えるボランティアさんを呼んだりといったことです。
今月は、町内から箏、三味線、尺八を演奏なさる人を集めての三曲演奏会でした。
演奏会後に抹茶を点てて下さいという嬉しいお申し出があり、日頃何かとお世話になっている町内で本日ご奉仕させていただきました。


長机に赤い布を敷き、風炉釜と水指を据えました。
野点傘も点てて「萬物生光輝」(ばんぶつこうきをしょうず)の短冊を掛け、日向ミズキと黄水仙を入れました。
お菓子は金沢の老舗小出庵の生姜煎餅と紅白の和三盆を懐紙にお出ししました。
宗鶴さんにお点前していただき、外の5名でかげ点とお運びをしました。


あいにくの天気で出席者が少なかったのは残念でしたが、お抹茶をおかわりして下さった方も数名いらっしゃいましたし、「僕は金沢出身です」と金沢のお菓子を見て喜んで下さった方もいらっしゃいました。
また道具に興味を示され点前席にわざわざ寄ってごらんになっている方もいらっしゃいました。
その後私達は自宅に戻って通常通りお稽古をしました。